お知らせ

空間放射線量測定を実施しました(2020年第4回目)
いつも市民ネットワーク・かしわの活動にご理解とご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。

本日(12/29)空間放射線量測定を実施しました。2011年の東日本大震災のよる原発事故で漏れ出た放射線で、諸条件が重なり柏市はホットスポットとなった過去があります。それ以来、定期・不定期に放射線量測定を柏市内で実施しています。現在では、柏市が行政としても定点モニタリングを実施していて、その結果は広報かしわにも掲載されています。

現在、線量値は安定して低いですが、2011年の事故を忘れないためにも実施を継続する意義があると私たちは考えて継続しています。

2011年からの測定記録は、当時の運営委員と市民のみなさんとで実施した記録が全て紙で残っています。今後、それらを一覧数値とグラフ化し、ホームページにて公表して参ります。

今、私たちはたくさんの高度な科学技術によって豊かで便利な生活を享受できています。しかし、その便利さにばかり目を奪われて、そこにある目に見えないリスクからは目を背けがちだと感じます。

それは、目に見えないが故に反論しづらいということもそうですが、なにより利便性を提供して利を得る企業側は、損に繋がりかねない危険性の公表には消極的。また、市民の命を守るはずの政治が利権と繋がり、すべき規制は全て後手に回りがちです(政府の求心力の無さは今年のコロナ禍対応でも証明されてしまいました)。

歴史を振り返るに、科学技術が発展した今ほど、さまざまな目に見えないリスクについて市民自らが「科学的知識」知り、備えておかなければならない時代は無かったと思います。高度な科学技術を生活に取り入れることは、日常生活を便利に豊かにすることは間違いなく、私たちもそれを排除したり否定する立場ではありません。

ただ、それに伴う何かしらの危険性があるのなら、それを知らされることなく利用し続けることは、決して健全ではありません。危険性が無いのならそれで良く、あるのならばそれを知り、あえて利用しないのか、それともリスクを最大限に小さくしながら利用していくのか等を「考えて、選べる状態」こそ、健全ではないでしょうか?

これからも私たちは市民の皆さんとともに学んでいきたいと考えております。

記:藤枝 りょう