2021年04月05日
いつも市民ネットワーク・かしわの活動にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
2021年4月4日(日)の14:00から柏市民文化会館小ホール(zoomオンラインと同時開催)にて、『知らなくて大丈夫?暮らしの中の電磁波被ばく~迫りくる5G時代~』を実施しました。当日は、会場参加が約40名、オンラインが約60名、運営として約15名、総勢で120名近くがこの学習会に携わってくださいました。ありがとうございました。
今、盛んに宣伝されている5G通信網への切り替え、主にスマートフォンのCMで目にすることも増えたと思います。5Gがもたらす通信網の速度アップや容量アップはさまざまな可能性を実現するインフラ改革である一方、看過できない課題も内在しています。その課題とは、強い電磁波の発生、そしてそれに伴う健康への被害可能性です。
講師の上田昌文氏(NPO法人 市民科学研究室 代表理事)は、すでに北欧をはじめとした世界各地で5G移行を国として規制している現状等を例にして、今、私たちの「見えないところ」で何が起きようとしているのか、生活に視点をおいた科学的な見地を伝えてくれました。特に、5G移行に伴い、私たちの身近で電磁波を発生し続ける基地局や電波塔が、何の規制も無く増加してしまう現実や、そこへの自治体レベルの規制の先進事例なども挙げていただきました。
世界保健機構(WHO)は、電磁波による健康被害に科学的根拠が薄いという態度。しかし、医師の臨床現場からはすでにそれ以外に原因と考えられない症例が報告されています。権威のある国連機関が疾病と電磁波に因果関係を認めないとしても、確かに苦しんでいる人がいる事実。私たちは、その事実と向き合わなければいけないはずです。
この健康被害により最もダメージを受けるのは、今の子どもたちです。脳や生殖機能に至るまでダメージを受けるメカニズムが、電磁波被ばくの危険性に内在しています。これからの子どもたちは、学校でも私生活でもインターネットに繋がり電波にさらされ続けて生きるような社会を大人たちは推進しようとしています。もし、その大きな流れをせき止めることができないのなら、せめて健康への被害を認め、電磁波被ばくを少しでも減らす努力、私たちの責任だと考えます。
生活家電・電気機器・デジタルデバイス…電気を動力源にした機器、そしてインターネット環境の充実は常に電磁波の問題を内包していますが、人間の生活利便性を大きく向上させたことは誰も否定できません。ネット社会によって世界が拡がった人も絶対にいます。今回の学習会も、遠方の方や事情があって外出が難しい方は、オンラインを用いたからこそ参加できた、そういう繋がりも生まれました。
私たちに大切なことは、電気機器やインターネット回線の利用を頭から否定するのではなく、そこに内在する危険性と逃げずに向き合い、解決策を考え実行していくこと。一方で、企業側も情報公開を行い、消費者と一緒に解決策を考える場を作ったり、営利追求と安全性を同時に得られるような仕組み作りをする社会的使命があるはずです。
今後も継続して、市民の皆さんと共に考え、学ぶ場を作っていきたいと願っています。ともに一歩ずつ、そう願います。
最後になりますが、今回は柏市の後援、柏市議会議員の方々のご協力、またそれ以外に総勢15名ほどが運営にご協力をいただき、この場を借りて改めての感謝を申し上げます。
今後とも、市民ネットワーク・かしわの活動へご理解とご協力をお願いいたします。
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